倉敷商工会議所会報 vol.697へ寄稿いたしました
リバースモーゲージのリスク
倉敷商工会議所会報を読んで下さっている皆さま、こんにちは!オハナ不動産の山部真一です。明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願い致します。
先日、社団法人 全日本不動産協会が発行している『月刊 不動産』(発行部数約29,000部、読者は不動産業者さん)という会報誌の中の、新しい不動産ビジネスをご紹介する「ニュービジネス最前線」というコーナーにて、「任意売却」に関する取り組みについてオハナ不動産をご紹介して頂けました。人生で初の全国紙での掲載です。今年一番の嬉しいNEWSになりました(^^)あらためて、『生きてて良かった。会社を始めて良かった。』と思いました。
感謝
1月は『リバースモーゲージのリスク』についてお伝えします。
リバースモーゲージは、自宅を保有しているけど手持ちの現金に不安があるというシニア世代に注目をあびています。リバースモーゲージで融資してもらったお金の使い道は①毎月の生活費の足しにする、②住宅ローン以外の支払いにあてる、③住宅をリフォームする資金、④ケアハウスへの入居資金などになっています。リバースモーゲージを利用すると毎月資金が支払われるメリットはありますが、リバースモーゲージにもデメリットとして、次の3つのことが起きる可能性があるので注意が必要です。1.「金利上昇のリスク」リバースモーゲージ契約期間中に金利が予想した以上に上がってしまい、借入金残高が増加してしまうと担保割れが生じてしまいます。2.「長生き」これは喜ばしいことでもあるのですが、リバースモーゲージの契約をしたときに予想した年齢よりも長生きしてしまうことです。リバースモーゲージは一定期間だけ資金が毎月支払われるのですが、予想を超えて長生きした場合には存命中に借入金残高が不動産評価額に達してしまい毎月の支払いがなくなってしまう場合もあります。3.「不動産の価格が下がる」リバースモーゲージの契約期間中に担保にしている不動産の価値が下がってしまったら、担保割れが生じてしまいます。これら3つのリスクが契約期間中に起こってしまった場合には利用者がリスクを負担して、担保割れが生じたら生じた段階で融資が打ち切られてしまいます。また、この3つのリスク以外にも、リバースモーゲージを利用しようとすると現時点での対象となる不動産は“土地付き一戸建て”だけです。仮に“億ション”を保有していたとしても、評価は0になってしまい、融資は受けることができません。また、同居しているのは配偶者のみで、介護のために子どもと同居しているという場合でも同居は認められません。現時点で日本におけるリバースモーゲージは非常に魅力のあるシステムでメリットもあるのですが、制度の改善がもう少しすすむと更にいいのではないかと思います。