倉敷商工会議所会報 vol.708へ寄稿いたしました
住宅ローンの破綻原因
倉敷商工会議所会報を読んで下さっている皆さま、こんにちは!オハナ不動産の山部真一です。
11月の末に毎年恒例のトライアスロン合宿に参加してきました。合宿のコーチはシドニーオリンピック日本代表の小原工さんにご指導して頂きました。スイム・バイク・ラン・トランジットの技術的な部分に加え、心の持ち方も学ぶことができ、今回も大変充実した二日間となりました。合宿の最後の挨拶の際に小原さんが、「私の使命は世界に通用する選手を送り出すことです。」とおっしゃっていました。15年前は日の丸を背負い選手として活躍され、今後はトライアスロンを通じて次の世代の「心技体」の育成をされている小原さんは周りの人たちに沢山の良い影響を与えることができる人だと感じました。私も合宿で学んだ色々なことを日常の生活に落としていき、より良い人生にしたいと思います。
12月は『住宅ローンの破綻原因』についてお伝えします。
住宅ローンの破綻原因として考えられるのは、無理な返済計画です。一般的に金融機関で住宅ローンの審査をする時に“返済比率”という計算を行います。これは年間のローン返済額が年収の30~35%以内だったら、住宅ローンを組むことができるという比率のことです。実は、住宅や不動産の営業をする人の中には、この“返済比率”という数字のマジックを利用して、「お客様の年収だったら、○○○○万円までの物件を購入することが可能ですよ!」といったセールストークをして高めな物権を販売しょうとする人もいます。その為、当初考えていたよりも高額な住宅ローンを組んでしまったという方もいます。住宅ローンを組む際に注意しないといけない点はここです。「借入れ可能な金額」ではなく、「返済可能な金額」で住宅ローンを考えることが最も重要な注意しないといけないポイントだと思います。お子さんのいるご家庭ならなおさらで
す。マイホームを購入したらこれで大きな金額はもう動かない…ということはありません。今後、お子様にかかってくる教育費や保険料、家の修繕費、管理費や固定資産税の支払いをしっかりと考えて、毎月いくらなら支払いが可能なのかを検討しなければいけません。特にお子様にかかってくる教育費は大きな金額になってきます。それに毎月の光熱費や食費などの生活費などもかかってきますよ。また、昔は住宅を購入する際にはいくらかの頭金が最初に必要だったのですが、最近では住宅の購入を促進させる目的もあって購入価格に対して100%の住宅ローンを組むことができるようになりました。しかし、この100%の住宅ローンも住宅ローンの破綻原因のひとつにもなります。この100%の住宅ローンの場合、数年後に自宅を売却しないといけなくなった場合に、自宅を売却した代金だけでは返済できないケースも多くみられます。住宅ローンを組む際には住宅や不動産の営業の人のセールストークに惑わされずに、しっかりとした返済計画での購入を検討をして頂けたらと思います。